木の話 カ行
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外国産の神代木   <不明科>
特徴/日本の、数百年から数千年火山灰に埋もれていた神代木と同じ性質の木材だと思いますが、外国からの輸入材の為詳しい樹種名は不明です。             
性質/見た目の割に堅くはありませんが、若干加工は困難です。
用途/
原産地/外国産ですが、不明。
木粉の味/甘い感じ。               
木粉の匂い/無臭。
カット時の匂い/無臭。
カステロ   <アカネ科>
特徴/リコーダーで有名な木材です。             
性質/木肌が緻密で仕上がりが美しい。
用途/印材、リコーダーなどに使用されています。
パロブランコ(白い木)と呼ばれ日本に入り、黄楊の代用としても使用されています。
原産地/パラグアイなどの南米。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/無臭。
カット時の匂い/無臭。
貝塚伊吹   <ヒノキ科>
特徴/カイズカイブキとは、この木材の原種に「柏槇」と呼ばれるものがあり、自然に生えたものが「柏槇」で植栽したものが「貝塚伊吹」となります。
性質/重硬で粘りがあり磨くと光沢が出て、独特の芳香を持ちます。
用途/大きなものは彫刻材や床柱などに使用されています。一般に幹は歪な形をしており、小径木は輪切りにされ花台や物置台として使用される。
原産地/本州、四国、九州、中国にも分布する木材です。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/檜に何か足した濃い匂い。
カット時の匂い/木粉よりもっと強烈に濃い匂い。
春日杉   <スギ科>  ※伐採禁止
特徴/市場にあまり出回らない為、伊勢神宮敷地内の御山杉と同等の稀少材です。法規制がある為風倒木や枯木しか使用出来ません。
性質/樹脂成分をかなり含んでいるので美しい光沢を持ちます。
用途/春日杉の「笹杢」は天井板や落とし掛けなどに使用されています。
原産地/奈良県春日大社境内及び、春日山に植栽されたものです。
木粉の味/ほのかに何か味がある。               
木粉の匂い/杉の匂いを薄くした感じ。
カット時の匂い/
桂   <カツラ科>
特徴/カツラとは、秋に葉を採りそれを乾かして粉にして、お香を作るので「香の木」とも呼ばれます。雌雄異株で雄株の新芽は美しい紅色を呈します。
性質/「朴」とよく似て、やや軽軟な材で木質は密、加工は容易であるがやや狂いやすい。
用途/器具材、彫刻材などに使用されています。
原産地/我が国の特産種で日本各地に自生し、多くは北海道に産する。
木粉の味/何か懐かしいお菓子?の匂い。               
木粉の匂い/無臭。
カット時の匂い/
カナリーウッド   <マメ科>
特徴/オレンジ系の木材です。
性質/木理は通直だが時に交錯し、肌目は精。また、耐久性も高く独特の匂いがあるが味はない。
用途/家具材、室内造作材、指物、樽材などに使用されています。
原産地/ブラジルのミナスゼライス州及びリオデジャネイロ州から、ゴヤス州南部及びパラナ州まで分布。
木粉の味/何か味がある。               
木粉の匂い/ほのかに甘い。
カット時の匂い/何か匂う。
カメルーンエボニー   <カキノキ科>  ※絶滅危惧種
特徴/日本では「真黒」の名前で知られ、「エベヌ」とも呼ばれる木材です。日本でも有名な「縞黒檀」とは、学名が違う別種のものです。
性質/非常に重硬で加工困難であるが、柾目面でも滑らかな仕上がりになる。大木の場合は細かく深い裂溝を生じやすく、反り、曲がりも起きやすい為、乾燥に注意を要す。
用途/家具材、装飾材、彫刻材、唐木細工などに使用されています。
原産地/均一に黒いものは西アフリカ、マダガスカル及びアジア。
木粉の味/かすかに苦い。               
木粉の匂い/無臭。
カット時の匂い/
榧   <イチイ科>  
特徴/成長が極めて遅く蓄積量が少なく、現在では一山に一本と言われています。
性質/やや重硬で光沢があり緻密で美しい。
用途/水分に強いので浴室用具や船舶材に賞用され、有名なものでは囲碁、将棋盤に使用されています。
原産地/本州南部から四国、九州の主として暖帯や朝鮮にも分布する。
木粉の味/無味ながら、脂っぽい。               
木粉の匂い/甘いような独特の匂い。
カット時の匂い/
カリマンタンエボニー   <カキノキ科>
特徴/日本で知られる「縞黒檀」のカリマンタン産の木材です。
性質/最高クラスの硬さ重さを誇り、加工は困難を極める木材です。             
用途/家具、唐木細工、仏壇、床柱、楽器などに使用されています。
原産地/インドネシア。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/何か匂う。
カット時の匂い/
カロフィルム   <オトギリソウ科>
特徴/カロフィルム属は世界の熱帯に広く分布し、約百種知られている木材です。
性質/木理は一般に交錯し肌目は粗い。木質は樹種により重硬の差があります。
用途/ベッドや応接セットなどの脚物家具や合板材などに使用されています。
原産地/世界の熱帯に広く分布。
木粉の味/何となく脂っぽい。               
木粉の匂い/ゴムっぽさと脂っぽさ?。
カット時の匂い/
キングウッド   <マメ科>  ※ワシントン条約規制対象(付属書II)2016年〜
特徴/別名「ヴァイオレットウッド」と呼ばれる木材です。
性質/非常に重い木材で、乾燥には注意が必要ですが、あるゆる尺度では強度に優れ加工も容易です。
用途/ろくろ細工や彫刻品などに使用されています。
原産地/ブラジル北東部セアラ州、ペルナンブコ州など。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/何か匂う。
カット時の匂い/何となくツンとする。
木曽椹   <ヒノキ科>
特徴/キソサワラとは、日本特産で木曽、飛騨地方に多く江戸時代には木曽五木の一つに指定され保護されていた木材で、台湾の紅檜と類似種です。
性質/軽軟な材で水湿によく耐え、加工性は良い。また、乾燥は容易だが割れやすい。
用途/建築材、器具材の他桶や障子、ふすまの組子の材となる。
原産地/本州北部から中部、中国を経て九州に至り、木曽、飛騨地方に多い。
木粉の味/粉っぽい。               
木粉の匂い/檜の匂いを甘くした感じ。
カット時の匂い/
黄肌   <ミカン科>
特徴/キハダとは、樹皮の内側が黄色なのでこう呼ばれ、黄色の染色剤にも用いられます。
性質/比較的軽いが、適度に堅質で光沢があり杢目が非常に美しい。
用途/家具、楽器や、着色して桑材の代用として使用されています。
原産地/北海道、本州、四国、九州に自生し、樺太、韓国、中国にも分布。
木粉の味/苦すぎない薬っぽい。               
木粉の匂い/何か匂う。
カット時の匂い/どう例えればいいか分からない。
木曽檜   <ヒノキ科>
特徴/キソヒノキとは、日本特産種で別名、尾州檜の名でも有名で特有の芳香を放ちます。ヒノキは、この木を擦り合わせて火をつけた事から由来しております。
性質/加工性が良く、耐湿、耐水性も良く保存性が高い木材です。
用途/主に寺社建築をはじめ、高級木材として使用されています。
原産地/本州中部から四国、九州を経て屋久島に分布。
木粉の味/ほのかに檜。               
木粉の匂い/かすかに檜。
カット時の匂い/
桐   <ゴマノハグサ科>
特徴/キリとは、日本の木材中最も軽い木材です。
性質/切削等の加工は極めて容易だが、その反面強度は劣る。また、湿気を通過する事が少なく割れ、狂いが少ない。
用途/家具材、下駄材、楽器材、箱材など幅広く使用されています。また、熱伝導率が極めて小さく発火しにくい事から、金庫の内箱材としても使用されています。
原産地/日本産では会津桐、南部桐などが有名です。
木粉の味/かすかに苦い。               
木粉の匂い/病院の匂いをマイルドにした感じ。
カット時の匂い/
霧島杉   <スギ科>  ※伐採禁止
特徴/南九州の霧島火山系一帯から産する大径木で、現在ほとんどが社木となっており、風倒木や枯木しか使用出来ない稀少木材です。緻密な肌目が特徴で笹の葉を散らしたような優雅な杢目を「笹杢」と呼びます。 
性質/加工は容易。
用途/霧島杉の笹杢は天井板や床柱などとして評価が高いです。 
原産地/南九州の霧島火山系一帯。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/脂っぽい杉。
カット時の匂い/
楠   <クスノキ科> 
特徴/クスは耐久性に優れた木材です。「楠」とは南国から渡来した木を意味し、材や葉から樟脳が採取され、材のままでも芳香が強く虫害を防ぎます。
性質/緻密で耐湿、耐久性に優れ加工が容易だが、乾燥時に狂いが出やすい。
用途/彫刻材、家具材などに使われています。 
原産地/関東以南の暖地、特に海岸沿い、また台湾や中国にも分布。
木粉の味/メンソールっぽい。               
木粉の匂い/ツンと独特。
カット時の匂い/木粉の匂いより、はるかに強烈。
クヌギ   <ブナ科> 
特徴/クヌギは成長が早く植林から十年程で木材として利用出来るようになり、伐採しても切り株から萌芽更新が発生し、再び数年後には樹勢を回復します。里山と呼ばれる山にはクヌギが多く生育しています。
性質/重硬で加工困難。
用途/建築材、器具材などに使用されています。
原産地/岩手県、山形県以南の各地に広く分布。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/無臭。
カット時の匂い/
グラナディラ   <マメ科>  ※ワシントン条約規制対象(付属書II)2016年〜
特徴/別名「アフリカ黒檀」や「アフリカン・ブラックウッド」とも呼ばれますが、黒檀の類は「カキノキ科」で、こちらは「マメ科」で紫檀やローズウッドの仲間になります。
性質/極めて重硬で一度乾燥した材はほぼ変動しない非常に安定した木材です。耐久性も高く油脂を含む為、磨くと随一の光沢度を持ちます。
用途/楽器材、ステッキ、万年筆の軸、象嵌細工などに使用されています。
原産地/タンザニア、モザンビークなどのサバンナ。
木粉の味/鉄っぽい。               
木粉の匂い/土っぽい。
カット時の匂い/
グラナディロ   <マメ科> 
特徴/中南米原産の別名「南米紫檀」とも呼ばれる木材です。
性質/木肌がやや粗く、重硬かつ乾燥に狂いやすい為加工は困難を極める木材です。
用途/装飾材、家具材、楽器材、本紫檀の代用材などに使用されています。
原産地/主に中南米。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/金魚のえさっぽい感じ。
カット時の匂い/
栗   <ブナ科> 
特徴/栗の木材は産出量が少ない為、高級材に位置付けられ入手は困難です。
英語で栗は「チェスナット」と呼ばれます。
性質/重硬で弾力に富み、タンニンを多く含み水湿に耐え、材の保存性は極めて高い。加工はやや困難。
用途/装飾材、家具材などに使用されています。
原産地/ほぼ日本全土に分布し、朝鮮などにも分布。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/木って匂い。
カット時の匂い/
黒柿   <カキノキ科> 
特徴/別名「ジャパニーズパーシモン」とも呼ばれ、同属に「常盤柿」があります。「柿の木」の中でも黒色の縞模様や濃淡が現れる事が稀にあり、そうした材を黒柿と呼び古来から珍重されています。また、孔雀の羽模様に似た孔雀杢が現れる事もあります。
性質/重硬で肌目は緻密、その堅さ故に加工にやや難があり割れやすい。
用途/和家具や床柱、茶道具などに使用されています。
原産地/日本や中国に分布し、本州西部以南に野生のものがある。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/土っぽい。
カット時の匂い/
欅   <ニレ科> 
特徴/ケヤキとは、国産木材の中では最高級の部類に格付けされる木材です。 
性質/やや重硬で耐湿、耐久性に優れる一方、狂いや暴れが落ち着くまでにかなりの乾燥時間を要し、加工は比較的困難。
用途/古くから建築材、家具、寺社建築に重用され幅広く使用されています。
原産地/本州、四国、九州、台湾、朝鮮、中国大陸にも分布。
木粉の味/ちょっと苦い。               
木粉の匂い/独特の、ケヤキ!って匂い。
カット時の匂い/木粉より濃くした感じ。
玄圃梨   <クロウメモドキ科> 
特徴/ケンポナシは、現在稀少材となっている木材です。
性質/やや重硬だが比較的加工しやすい。木理はやや交錯し、肌目は粗い。乾燥による狂いは少ないが、割裂しやすい。
用途/建築材、家具、三味線の胴などの楽器材、材質が似ている為ケヤキや、桑の代用品としても使用されています。
原産地/北海道奥尻島から、本州、四国、九州に分布し朝鮮半島や、中国にも生育。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/無臭。
カット時の匂い/
高知杉   <スギ科> 
特徴/日本特産の樹種で本州北部から、南は屋久島まで産地違いの様々な種類がある内の一つ。学名の「クリプトメリア・ジャポニカ」とは、隠れた日本の財産と言う意味があります。
性質/やや重硬で加工が難しい。
用途/建築用材、包装用材、樽桶材、割箸など用途は広い。
原産地/高知県。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/かすかに、杉って感じ。
カット時の匂い/
高知檜   <ヒノキ科> 
特徴/日本特産種で本州中部から四国、九州を経て屋久島に分布する内の高知地方の木材です。英語名では「ジャパニーズ・サイプレス」と呼びます。
性質/通直で均質、狂いが少なく加工性が良く耐湿、耐水性も良く保存性が高い。肌目は精で表面を上手に仕上げると特有の光沢を出す事が出来る。
用途/建築用材、包装用材、樽桶材、割箸など用途は広い。
原産地/高知県。
木粉の味/ちょっと酸味?。               
木粉の匂い/かすかに、檜って感じ。
カット時の匂い/
高野槇   <コウヤマキ科> 
特徴/コウヤマキとは、日本の特産種ですが全体的に蓄積量は少ない木材です。
性質/木理は通直で肌目は緻密であるが、光沢が無く水湿にはよく耐える。切削などの加工及び乾燥は容易であるが、割裂性は大きい。また、脂臭い特有の匂いがあります。
用途/建築材、器具材、船舶材、風呂桶などに使用されています。
原産地/本州中部から四国、九州の山地に自生。
木粉の味/ちょっと酸味?。               
木粉の匂い/ツンとした匂い。
カット時の匂い/檜の匂いを凝縮して脂っぽくした感じ。
肥松   <マツ科> 
特徴/コエマツとは、世界中にマツ科マツ属の木材は多いが、肥松は国産の黒松の中で、特に脂を多く含んだ赤味の強いものを言い、資源枯渇の為稀少な木材となっているものです。
性質/針葉樹の中では重硬で水湿によく耐えるが、脂分が強く加工困難です。
用途/主に工芸品などの木工品に使用されています。
原産地/日本。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/ほのかに木って感じ。
カット時の匂い/松そのものの、濃い匂い。
ココボロ   <マメ科>  ※ワシントン条約規制対象(付属書II)2016年〜 
特徴/別名「サザンアメリカンローズウッド」と呼ばれる稀少な木材です。
性質/木質は非常に重硬であるが、加工はさほど困難でなく旋作性は良い。油脂分が多く、接着性にはやや難がある。また、乾燥した材は非常に安定性があり耐久性に優れる。
用途/ギターなどの楽器材、宝石箱、グリップやナイフの柄などに使用されています。
原産地/メキシコ、パナマ、コスタリカ、コロンビアなどの中南米。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/かすかに、バラって感じ。
カット時の匂い/どこかで匂った事ある香水の薄い感じ。
辛夷   <モクレン科> 
特徴/コブシとは、「朴」によく似た木材です。
性質/「朴」と同様に使えますが樹の素性がそれほど良くなく、少し硬い。
用途/小物の器具材、玩具、漆器木地、皮付きの丸太はその雅致を生かして、茶室の床柱や軒の垂木、「朴」によく似ているので代用材などにも使用されています。
原産地/日本。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/何か匂う。
カット時の匂い/
胡麻竹   <イネ科> 
特徴/ゴマダケとは、別名「錆竹」とも呼ばれ、表面に細かい胡麻を散らした様な紋様が出るのが特徴の竹材です。この様な紋様は、竹が枯れる時か枝葉を落とし光合成が出来なくなり、立ち枯れ状態になったものだけに現れます。
性質/腰がある。
用途/建築装飾材や、工芸品、茶道具などに使用されています。
原産地/日本。
木粉の味/何となく脂っぽい。               
木粉の匂い/無臭。
カット時の匂い/何となく穀物っぽい。
コーヒー   <アカネ科> 
特徴/コーヒーからは想像もつかない色の木材です。
性質/重硬で木理は通直、木肌は緻密、加工性はよく磨けば美しい艶が出る。また、乾燥に注意しないと割裂が起きやすい。
用途/日本では、ほぼ使用されていません。
原産地/アフリカ大陸、ブラジル。
木粉の味/無味。               
木粉の匂い/何か脂っぽい。
カット時の匂い/
ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行